ブラックバス

 
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ブラックバス問題取材レポート 新潟県柏崎市立松浜中学校
 
   
 
 

―2001年6月19日(火)、新潟県柏崎市立松浜中学校にて―

週間釣りサンデーの記事で、昨年より、学校の理科の授業の一環として「ブラックバス問題」を取り上げ、先生と生徒たちが中頸城郡三和村吉田(なかくびきぐんさんわむらよしだ)の谷内池(やちいけ)で、「オオクチバスの採餌方法の変化とトンボ類の被害の調査」をやっている事を知り、取材させてもらうことになった。取材当日、理科実験室で3年生の選択理科のグループ6人が、6月17日(日) に生物の先生が谷内池で捕獲しておいてくれた7匹のオオクチバスを解剖してくれた。釣り針に疑似餌をつけ、水上20cm位のところにぶら下げて、飛びついたオオクチバスを捕獲したそうである。

ブラックバス
 
ヤゴ・アリ
2001年6月17日(日)、新潟県中頸城郡三和村吉田の谷内池にて、疑似餌を釣竿の先につけ、水面から20cmほど上にぶらさげて飛びついたオオクチバスを捕獲した。 解剖による胃の内容物には、トンボ科のヤゴや木から水面に落ちたと思われるアリまで含まれていた。


ザリガニ
 
トンボ
捕獲した一番体長の大きなバスの胃の内容物に含まれていたザリガニ。鋭いハサミを持っているのに、どのようにして食べ、消化するのだろうか。また、胃だけでなく、腸にもトンボが含まれていた。 ヨツボシトンボ、イトトンボ、スゲハムシに混ざり、アメンボまで食べている。


黒 板
 
トンボ
新潟県柏崎市立松浜中学校・3年生・選択理科6名のグループが調査を行っている。捕獲したオオクチバスの全体長、尾の付根までの体長、体重を測り、解剖した胃・腸の内容物を書き出していく。

下記が、昨年度と今年度のブラックバスに関する中学校の研究内容である。

松浜中学校ブラックバス関連の研究

◆2000年度の調査
調査地
三和村吉田の谷内池 現地調査6回
調査内容
・池のトンボ調査
・ブラックバスを釣上げ、解剖による胃の内容物調査
・ブラックバスの飛上がる数と、トンボの飛翔数の時間毎の変動について
結果等
・池周辺には多様なトンボが生息していて、数も多い
・ブラックバスの胃の内容物はトンボのヤゴ、成虫で多くの割合を占める
・ブラックバスの飛上がり数は、トンボの飛翔数の増減に相関している
・池の開放水面が浮草植物によっておおわれた時期には、バスの飛上がりは少なく、
 その時期に特に共食いが見られた
池において、トンボがバスの捕食対象であることは間違いなく、特に開放水面を飛翔するトンボやイトトンボが被害にあっている。また、池には他の水生生物の数が多いとはいえず、池の生態系の破壊がかなり進んでいると思われる。つまり、最初はトンボが主な捕食対象でなかったものが、現在は餌不足によって、主たる捕食対象がトンボに移行している。ただし、この状態も長くは続かないと予想できる。


2001年度の調査
調査地
三和村吉田の谷内池 現地調査4回 上越市国府 蓮池
調査内容
・池の生物相
・ブラックバスの肥満度と体長
・ブラックバスの胃の内容物
普通はバスの体長が長くなると肥満度が上がる。
池の自然が豊かで餌が豊富であれば、そうなるはずである。
しかし、池の自然が破壊され、捕食対象が減り、食物連鎖の数量関係がくずれれば、体長と肥満度の関係は、通常とは違った状態になるのではないかと考えられる。

 ◆今年度の現地調査では、昨年の同時期に比べ、トンボの数は非常に少なくなっているという報告である。

この池は自然を守るため、釣りは禁止されている。昨年からブラックバスの調査と村史編さんの調査に協力をするということで、特別に許可をもらい捕獲をしているが、調査に行くと釣り人がいるので注意をしても、ほとんどが帰らないそうである。
池には水草で貴重な種のものがあり、釣りを禁止していても在来種でないオオクチバスがいるということは、やはり密放流されたということになる。以前は豊富にいたザリガニ、カエル、オタマジャクシ、トンボなどは目に見えていなくなり、昨年の調査に比べるとトンボも減少し、栄養はないに等しいアメンボを大量に食べているようだ。
7匹のオオクチバス(体長17cm〜25.5cm)の解剖をした胃と腸の内容物を見てみると、ミズスマシ−2・アメンボ−11・イトトンボ−17・ヨツボシトンボ−1・ヤゴ−1・スゲハムシ−7・アリ−1・バッタ−1・ザリガニ−1等、かなり貧相な餌しか見られず、魚自体もやせている。(体重60.56g〜189.10g)
先生の話では、画像には撮れていないが、つばめが水を飲んだり水浴びをするために水面をかする瞬間を狙ってバスが飛び上がり、捕獲しているのを何回か見かけているという。これは昨年の新聞にカイツブリやバンのヒナなどは、バスに食べられてしまう可能性が充分にあるという記事が載っていたので、動くものは何でも食べてしまう習性からだと思われる。5点の写真は、取材当日解剖をしたオオクチバスと、胃・腸の内容物、生徒たちの観察記録をする場面である。この調査は5月〜9月まで定期的に続くので、次回からは、現地で観察を行っている中学生たちが書いてくれた観察レポートを掲載したいと考えている。

当サイトでは、これからも「ブラックバス問題」を継続的に扱いたいと思っているが、環境の大切さを考えるなら、一人一人ができることから始める「、釣ったら放さず、持ち帰って処分すること」を心がけて欲しいものである。

 ―次回に続く―

   
 
 
   
 
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