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―日本の希少魚類の現状と保全―  メダカも消える?



2002年5月11日(土)、神奈川県立生命の星・地球博物館ミュージアムシアターにおいて、日本魚類学会主催による日本魚類学会公開シンポジウムが開催されました。当日、「メダカも消える?―日本の希少魚類の現状と保全―」と題された講演要旨集が販売されましたので、日本魚類学会自然保護委員会のご了承のもと、内容を掲載させていただきます。原本の要旨集には、講演された先生方の図表が添付されているのですが、図表につきましては掲載不可ということなので、省略させていただきました。

 


シンポジウムの開催にあたって


ご承知のように、1992年の国連環境会議で決定された生物多様性条約はその翌年に日本でも批准され、日本政府は我が国の野生生物の多様性を保全する責務を国際的に負ったと言えます。しかし、2000年に公表された環境庁レッドリストに見られるように、絶滅のおそれのある汽水・淡水魚類は全生息種数の30%を大きく越えています。この中には、マスコミで大きく取り上げられ話題になった、メダカも含まれています。また、沿岸海洋域においても、埋め立てなどによる生息場の縮小、水質悪化、岩礁帯・砂浜帯での生息環境の劣化などで、少なくない海産魚類が希少化している現状にあります。      このような我が国における魚類の種多様性の喪失原因は、主に河川・湖沼と海洋における種々の人為的環境改変にあると考えられますが、近年のブラックバスやブルーギルなどの魚食性外来魚の密放流による人為的な分布拡散も見逃すことが出来ない原因の一つとなっています。そこで、日本魚類学会では、「日本の魚類の生息状況および生息環境を正確に把握することに務めるとともに、その多様性を保全する」ことを目的に、昨年2月に自然保護委員会を設置しました。
その後、関連機関への「今後のブラックバス政策に関する要望書」の提出、また6月30日には国立科学博物館分館において「ブラックバス問題を科学する−なにをいかに守るのか?」をテーマに公開シンポジウムを開催し、外来魚問題解決への世論づくりに取り組んできたところです。今回は、日本の陸水域と海洋域における希少魚類の現状を正確に把握するとともに、それらの保全施策について提言・論議することを目的に、「メダカも消える?・日本の希少魚類の現状と保全」をテーマにシンポジウムを企画しました。先ずは、基調講演「生物多様性と希少野生生物の保全」を初め、各サブテーマにおける希少魚類に関する諸講演に耳を傾けて頂きたく思います。その後、意見交換の場では活発に論議をしていただき、本シンポジウムが有意義な集いとなりますよう、ご協力をお顔いする次第です。最後に、本シンポジウムの趣旨にご賛同いただき、後援団体になっていただきました神奈川県立生命の星・地球博物館、日本分類学連合、日本自然史学会連合、および魚の会、そして協賛いただきました鈴廣かまぼこ(株)にお礼申し上げます。


  2002年5月11日

日本魚類学会自然保護委員会委員長
後 藤  晃

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